Best name ~ 追憶 ~
第2章 私の希望
彼と家の前に着く。
〃『ゆっくり休んで』〃と言って
彼はすぐに立ち去ろうとした。
〃マッテ・・・リョウキ・・・〃
今、このままはなれたら
もう会えないんじゃないか…
そんな風に思ってしまった。
何か・・・言わなくちゃ。
こんな暑い中…歩いて帰るのかな?
タクシーは降りてしまった。
私は彼を家に呼んだ。
ためらう彼・・・
それでもついてきてくれた。
お茶を出してテーブルで向かい合う。
……自分から呼んでおいて
何も言い出せない私。
彼がいつものように口を開き
場を取り持ってくれていた。
だけど・・・。
〃ハナサナキャ・・・〃
私は…自分の現実に
改めて直面してしまっていた。
自分の現実を知ってしまった。
・・・コレが私なんだ、と。
知られたくはない・・・
だけど
見られてしまったんだ
そんな私を・・・。
話さなくちゃ……。
彼はきっと変に思っている。
当然だ。
突然、目の前で
発作を起こして倒れてしまう子を
〃『フツウ』〃だなんて
彼だって思わないだろう。
言わなくちゃ・・・。
『なにも・・・聞かないの?』
・・・。
黙ってて、ごめんなさい。
あのね・・・リョウキ
私は人に言えないようなことをしたの。
私には・・・
誰にも言えない秘密があるの。
ごめんなさい・・・
私はあなたのやさしさに、ただ甘えて
現実を忘れていたの。
騙そうと思ったんじゃないの
誰にも知られたくない…
誰にも・・・
ううん・・・あなたに・・・
あなたにだけは
こんな私を知られたくなかったの。
あなたには・・・・・
あなたにだけは
嫌われたくない・・・・・。
そう・・・私は
知ってしまったんだ。
〃『ゆっくり休んで』〃と言って
彼はすぐに立ち去ろうとした。
〃マッテ・・・リョウキ・・・〃
今、このままはなれたら
もう会えないんじゃないか…
そんな風に思ってしまった。
何か・・・言わなくちゃ。
こんな暑い中…歩いて帰るのかな?
タクシーは降りてしまった。
私は彼を家に呼んだ。
ためらう彼・・・
それでもついてきてくれた。
お茶を出してテーブルで向かい合う。
……自分から呼んでおいて
何も言い出せない私。
彼がいつものように口を開き
場を取り持ってくれていた。
だけど・・・。
〃ハナサナキャ・・・〃
私は…自分の現実に
改めて直面してしまっていた。
自分の現実を知ってしまった。
・・・コレが私なんだ、と。
知られたくはない・・・
だけど
見られてしまったんだ
そんな私を・・・。
話さなくちゃ……。
彼はきっと変に思っている。
当然だ。
突然、目の前で
発作を起こして倒れてしまう子を
〃『フツウ』〃だなんて
彼だって思わないだろう。
言わなくちゃ・・・。
『なにも・・・聞かないの?』
・・・。
黙ってて、ごめんなさい。
あのね・・・リョウキ
私は人に言えないようなことをしたの。
私には・・・
誰にも言えない秘密があるの。
ごめんなさい・・・
私はあなたのやさしさに、ただ甘えて
現実を忘れていたの。
騙そうと思ったんじゃないの
誰にも知られたくない…
誰にも・・・
ううん・・・あなたに・・・
あなたにだけは
こんな私を知られたくなかったの。
あなたには・・・・・
あなたにだけは
嫌われたくない・・・・・。
そう・・・私は
知ってしまったんだ。