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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

幸せな時間は・・・おわったのだ。


そう思った。





神様が……あの人がくれた

魔法の時間は、おわったんだ。








一人、部屋にのこった私の目からは
ポロポロと
大量の涙がこぼれていた。





こんなに涙が出るのは
一体いつぶりだろう。




どうしてこんなに涙がでるんだろう?


何がそんなに悲しいのだろう?





・・・いいじゃない別に



当然の・・・



わかっていた事じゃない・・・。





・・・・・。






ううん、




私は



わかっていなかった・・・




わかろうとしていなかった。





自分の中にある〃気持ち〃に。










失って気付くとは・・・このことだね。




バカだなぁ私・・・。




どうしてもっと早く・・・


気付かなかったのだろう。





こんなに苦しくなる前に・・・



こんなことになる前に・・・。








ううん、


だけどね



わかっていても


認められなかっただけかもしれないの・・・。



キズつくのがこわかったの。




嫌われるのがこわかったの。




だから


考えなくて良い空間に甘えてた。





バカだったね・・・。









それでも嫌われたくなかった・・・

あの人には・・・。



こんな気持ちにさせてくれた

あの人には・・・。









こんな気持ちは・・・初めてなの・・・。










あの人が教えてくれた。



男の人は

こわい生き物なんかじゃない。



男の人がみんな

私を傷つけるのではない…。








それを

教えてくれた人に抱いた気持ち。





ようやくわかった・・・


気付いてしまったの、私のキモチ・・・。





私は、あの人が・・・









あの人のことが・・・











私は





リョウキのことが好きだった。

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