Best name ~ 追憶 ~
第3章 私の大切な人
思考回路も動きも
一時停止してしまったかのような私を
悪魔は見下ろしてニヤリと笑う。
動けずに、全身の震え
そして止まりそうな呼吸をおさえる
私を確めて
『さ、準備開始だね…』
悪魔は車内に投げつけてあるバックに
ゴソゴソと手をのばした。
準備・・・?
ゴソゴソ・・・
女性モノの帽子に・・・マスク
それから・・・
・・・
・・・。
私は・・・少しだけ
ほんの少しだけ冷静になった
・・・つもりで
萎縮しきっていた脳を
少しだけ動かした。
もしかしたら・・・
今すぐに、ここで
私をどうにかしようというつもりでは
ないのかもしれない・・・。
車だし・・・私をどこかに
連れていこうとしている・・・?
チラリ・・・
悪魔のひっくり返した
バックの中身を横目で追う。
帽子に…タオルに
何故か・・・口紅…
ボトル入りのなにかの液体…
それから・・・
・・・・・
・・・???
見たことのない
変なカタチの・・・道具?
・・・??
とにかく
変なものが沢山出てきた。
私は少しだけ
一瞬だけ安心する。
刃物は・・・ないみたいだから。
こんなもの用意してる時点で
計画的で
おぞましいものだけど
恐怖に追い詰められ過ぎて
少しだけ冷静になった・・・・・つもりで
それらを確めた。
それならば・・・。
ほんの少しの・・・勇気。
たった一歩を・・・
踏み出す勇気。
あきらめたら・・・・・ダメだ。
一時停止してしまったかのような私を
悪魔は見下ろしてニヤリと笑う。
動けずに、全身の震え
そして止まりそうな呼吸をおさえる
私を確めて
『さ、準備開始だね…』
悪魔は車内に投げつけてあるバックに
ゴソゴソと手をのばした。
準備・・・?
ゴソゴソ・・・
女性モノの帽子に・・・マスク
それから・・・
・・・
・・・。
私は・・・少しだけ
ほんの少しだけ冷静になった
・・・つもりで
萎縮しきっていた脳を
少しだけ動かした。
もしかしたら・・・
今すぐに、ここで
私をどうにかしようというつもりでは
ないのかもしれない・・・。
車だし・・・私をどこかに
連れていこうとしている・・・?
チラリ・・・
悪魔のひっくり返した
バックの中身を横目で追う。
帽子に…タオルに
何故か・・・口紅…
ボトル入りのなにかの液体…
それから・・・
・・・・・
・・・???
見たことのない
変なカタチの・・・道具?
・・・??
とにかく
変なものが沢山出てきた。
私は少しだけ
一瞬だけ安心する。
刃物は・・・ないみたいだから。
こんなもの用意してる時点で
計画的で
おぞましいものだけど
恐怖に追い詰められ過ぎて
少しだけ冷静になった・・・・・つもりで
それらを確めた。
それならば・・・。
ほんの少しの・・・勇気。
たった一歩を・・・
踏み出す勇気。
あきらめたら・・・・・ダメだ。