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Best name ~ 追憶 ~

第3章 私の大切な人

忘れはしない

5月30日のこと・・・




本当はとても嬉しかった

あの日のこと。




リョウキが

私の誕生日を祝ってくれたこと・・・。




ささやかであったかい
彼のやさしさ・・・。






あの時と・・・関係が変わった私たち。




うんと・・・盛大にお祝いしても
迷惑じゃないかな・・・?


いや、それはそれで
困るかなぁ・・・。


なんだか
楽しみになってきちゃった・・・。



あ、でも

はじめに彼の予定きかないと・・・




~でも・・・サプライズも

してみたいな・・・え~~と・・










『~~イル・・・アイル?』


『ハッ・・・っ』





『……何笑ってんの?(笑)』


『ぇっ・・・ゃ・・・べつに~…』






は・・・はずかしい・・・っ。




『プ…思い出し笑いか?スケベ~♪』


『すけべ;💧…って何…。
なんで私がっ…りょぉっ・・・んっ』




『・・・』



彼が私を抱きしめてキスをくれる

いつものように・・・。



そして私を少しからかいながら
じゃれてくる彼…。





ピクリ・・・。








〃あ・・・〃






彼が、さりげなく動きを止めて
いつものように私から
はなれようとする・・・。




『りょうき・・・』

『~~…』





リョウキ・・・私・・。





『リョウキ・・・』





私・・・ね・・




『~タバコ吸ってくる』

『リョウキ……待っ…』



『すぐ戻るから♪』





待って・・・リョウキ・・。










真夏・・・


暑い中、外へ出ていく彼…。







まだまだ彼に
ガマンばかりさせている私がいた・・・。




そんな自分が・・・
歯痒くて・・・やっぱりキライ。



だけどね・・・
それだけじゃないんだ


私・・・気づいちゃったの・・・。




前からも思っていたけど

今つよく思ってる私のキモチ。




待って・・・リョウキ・・・

私・・・

私ね・・・。




はなれていかないで・・・リョウキ



その手をはなさないで・・・。



そのまま・・・私を・・・。







私・・・

〃かまわなかった〃のに・・・。



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