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Best name ~ 追憶 ~

第3章 私の大切な人

『あれ……~マジでどこだ…』



ある日のこと


彼がテーブルで
バックやお財布を
ひっくり返している…。




『…どしたの?探し物?』

『~社員証……。アレないと
会社のセキュリティ引っ掛かっちまう…』





『えっ・・・ソレ大変じゃない…っ』



慌てて一緒に探していた時のこと…。




『~パスケースとかに入れてなかったの?』


『ソレ壊しちまって…ハダカで持ってた。
ぁ~…ヤベェ……~~』





『~…コレ……ちがう。コレも……
あ・コレ』


『お!…ソレだ!!よかった…サンキュ』



『うん…!よかったね』







・・・テーブルに広がった

カードや免許証・・・。




『・・・?』





免許証・・・




つい・・・私の目がそこに止まった。








生年月日・・・





8月11日・・・・・。






リョウキの・・・お誕生日。










彼氏の誕生日も知らないなんて・・・

私って結構・・・ガサツ



サイテーな彼女だな・・・。

カナリ・・・。




密かに落ち込んだ私は

せっかく手に入れたその情報を
しっかりと頭に入れる・・・。







よかった・・・幸い


まだ過ぎてない。



ホッとした私・・・。

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