テキストサイズ

Best name ~ 追憶 ~

第4章 ひとりに・・・しないで

夢中で…逃げるように走って

たどり着いたのは

ソウタさんの元・・・





私の…唯一の居場所




…帰る場所









ソウタさんに…何を言うつもりも
なかったと思う



どうして
自宅と反対方向に走ったのだろう…
わからない



家より近かったから?…

どちらにしても私は

またソウタさんに心配をかけて
困らせてしまった




少しはマシになったかと思えば…
ダメな私だった。









ずぶ濡れの私をみて
驚きながらもソウタさんは
黙って迎え入れてくれた




何も言及せずに
いつも通りに接してくれた




かつての
メチャクチャだった私を知るソウタさん


驚きはしないのかも知れないけど
その目は私を心配している…






次第にヘンテコな事を言い出す私に
ソウタさんもついに問い始めた




そして・・・
ソウタさんの口から


彼の名前が出たとき・・・


張りつめた糸が切れるように
私は泣いてしまった・・・






初めて・・・ソウタさんの前で

大声で・・・







止められなかったのだ・・・







現実が受け入れられなかったのだ・・・。










ソウタさんに介抱され
そのまま私は…


久々にソウタさんの元・・・


〃実家〃で眠りにつく








ソウタさんに言われて服薬した私は
自室のベットの上で、ぼんやりとしていた







また…ソウタさんにも心配かけて


迷惑かけてしまった





親孝行が・・・聞いて呆れる

ストーリーメニュー

TOPTOPへ