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Best name ~ 追憶 ~

第4章 ひとりに・・・しないで

通いなれた道・・・


彼に会いに行く道・・・





もう・・・通らない道・・・







考えない…考えない





私は自転車をとばす




そしてハッとする・・・




私がまたがっているのは
彼がプレゼントしてくれた自転車



場所をとらない小さめのもので

どこに停めてもわかるような
色鮮やかな自転車

可愛くて・・・私のお気に入り





乗れるようにしてくれたのも彼・・・




考えたく・・・ないのに・・・







〃もう、おわったんだ〃




鍵を返した私は言い聞かせる





思えば、ろくに彼とはなしもせず…

何かと一方的に事を決めたのは私だった




仕方ないじゃない・・・

そうするしかなかったもの




私が決めなきゃ…

なんて、思ってたんだ





もういい・・・

もういいんだったら・・・




きっと、まちがった判断じゃない・・・

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