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Best name ~ 追憶 ~

第4章 ひとりに・・・しないで

泣きたいだけ泣いた私は

少しスッキリとして冷静になっていった




あの人は別の女性(ひと)のところへいく

想っていたって

さみしい、むなしいだけ



だから早く忘れなきゃ・・・




そう思っていた私から




〃忘れる日まで…好きでいればいい〃




そう思う私になって・・・







私の部屋に僅かに残る

彼のハブラシや私物も
無理せず少しずつ片していった




彼にもらったお守りのネックレスも

無理に外すのをやめた



大切な・・・ものだから



私にとって・・・大切なものだから








そして…



『・・・送っちゃおうか…』




眠る時に抱きしめては
涙で汚してしまった彼の部屋着



洗濯し直してキレイにたたむ





『明日・・・で、いっか』



包んだそれをソファの上に置く



連絡先も、まだ消していない


荷物を送った、と
メールなり連絡だけすればいい






また新しく

日常をつくっていく私だった

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