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Best name ~ 追憶 ~

第5章 あの人に…お似合いの女の子

『おつかれ~っす♪』



マナさんと美容室や買い物をすませ
そのまま向かったのは
行きつけの居酒屋




『おぅ!おつかれ』

『どーも』





先にお店で待っていたのは
ソウタさんと・・・彼

リョウキがお座敷席から
顔を出す



週末…翌日みんなが休みの前日には
よくこんな風に食事に行ったり
飲みにいったりするのは通例





『おつかれアイル』

『うん・・・』




私は促されるように自然に
リョウキの隣に座る



四人でテーブルを囲んで…








『~マナさん、髪変えました?』






『・・・』






開口一番…そう言ったのは
リョウキだった







『え?・・・う、うんっ』




『イイ感じですね♪』







・・・。








『ふふ・・・ありがと♪
~あ、でもアイルとね~・・・』






マナさんが、どこか一瞬
ギクッとしたように見えた


って言うのは
おそらく私に気を遣って・・・







『ま、マナさん・・・っなに飲みます?
ほら・・・乾杯しないと』





マナさんが気遣ってくれようとしたのに
気付いた私は

なんとなく気まずくて
マナさんの言葉を遮ってしまった






男性は・・・鈍感で
髪の毛や服を変えたって
たいして気づかない


マナさんが言ってたな…




マナさんの髪色や髪型が変わったのは
ちょくちょく会う人なら一目瞭然だ


何も不思議じゃない・・・


それに彼は…リョウキは


女性慣れしてる・・・から
(ちょっと誤解を招く言葉かな?)


基本的に…人や周りに
気を遣うと言うか


会社のOLさんだとか
色んな女性に接するし

そんなちょっとした気遣いには
慣れてるだけです・・・




いわゆるチャラ男・・・ではありません




女性に…モテるだけです





私…べつに



不安なんかじゃありません・・・






私が勝手に気分でやった
ほんのちょっとのイメチェン…




わかるかわからないかくらいのこと




そんなものに


彼が気づかなかったからって





なにも・・・


傷ついたり・・・してません


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