Best name ~ 追憶 ~
第6章 家族に・・・紹介します
『ぁ・・・あの、おばさま?
お借りしても、良いですか…?』
話の内容に
アイルが顔を赤らめてうつむくと
オレの母親を呼び止めて
テーブルのティーポットに手を伸ばす
『うん?……あぁ、おかわり?♪
ごめんね、どうぞどうぞ
入れるわよ?』
『いえ・・・あの…』
アイルがティーポットを持った
『おじさま?…お茶
おかわりされますか?』
誰も気にも止めてなかった(?)
親父のティーカップに目を止めて
アイルはお茶を入れていた
『あ……どうも、すまないね
ありがとう・・・』
『いえ・・・』
『わるいね・・・家内も…息子も
騒がしくて・・・』
『ふふ・・・そんなことありません』
アイルは普段から
良く気の回る子だし
気が利いて…優しい
そんな
いつも通りのアイル
故意か偶然か
わからないけど
さりげに…
〃完全空気〃にされてた父さん(笑)を
話の輪に巻き込むアイルに
〃『へぇ~~…』〃・・・なんて
息をついたのは
多分…オレだけじゃなかったと思う
『ふふっ・・・良かったねパパ?
良希が〃お嫁さん〃連れてきてくれて♪』
『ゴフッ・・・;💧・・・ゥホ…ゴホン』
母親のイジリ?に
露骨に取り乱してテレてる親父は・・・
これも
喜んでいる・・・ってコトみたいで・・・