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Best name ~ 追憶 ~

第7章 ホントのキモチ・・・

『ねぇ父さん?…滝川家(うち)は

なんか…〃女性陣〃が強い家系に

なりそうじゃない?(笑)』




『・・・ゥホン…ゴホン』




『どーゆー意味だよ兄貴…?』





『いや♪なんとなく…化学変化的な?
筋金入りと天然とか最強兵器じゃない?(笑)

ま~でも…俺なら
「このクソばばぁ~!!!」(笑)

とか、かませるパンチの利いた嫁さんも
見てみたい気はしたけどね♪』






『ケイゴ…マジ悪趣味だな…お前』






『ゴホン・・・バ・・・バカモン…っ

そんな嫁姑(もの)は

父さんの代までで十分だ・・・』












慶『・・・い?;💧』


良『・・・へ?;💧』







『・・・ゥホン…ゴホン』








慶・良『『マジかよ・・・っ?!(苦笑)』』







お母さんと私の話している傍らで
男性陣も何やら盛り上がっていた





相変わらず愉快なお兄さんの
その場を賑わす言葉や雰囲気



笑ったり、照れたり(?)するのを
誤魔化す時に咳払いする
リョウキのお父さんのクセ




そんな…彼の家族の景色が


私は何とも好きだった




そんな景色に混じって


ここにいることが有り難いな


嬉しいな…なんて思いつつ








だけど…食事を終えた帰りに


リョウキのお母さんから


意外な事を言われる・・・
















『アイルちゃん・・・

うちを明るくしてくれて

ありがとうね』











『え・・・?』




お母さんの一言に
私は一瞬、理解が追い付かず
黙ってしまった








『おばさま・・・私は、何も…』







『ふふふ・・・~ううん

なんて言うのかしらね?
子どもは…いずれ親からはなれて行く

それは当たり前の事だけど…
自立した息子たちが

可愛いお嫁さん連れて来てくれて
家族がまたこうして集まるなんて

家の中の活気も…明るさも
まるで違うものよ

ふふ・・・ありがとうね』






『おばさま・・・』




私には当然わからない

経験したことのない母心

そして…女心?



子どもや家族を

一生懸命守って来た女性の心…

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