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Best name ~ 追憶 ~

第7章 ホントのキモチ・・・

『アイル・・・』




彼は…目を丸くして私を見ていた




おそらく


ううん・・・間違いなく


彼は…私の過去の話など


両親にも、お兄さんにも


していないだろう





それは…わかっていて

聞いたこと





そして…それ故に

私がずっと、抱いていた不安(キモチ)










リョウキが…連れてきた私が…






息子が・・・弟が




この先の人生を

一緒に生きていく、と




家族に紹介した人間が





犯罪歴のある者だ・・・などと知ったら





彼の家族は


一体どう思うだろう





どんな・・・顔をするだろう






自分の中に…確かに存在する




そんな罪悪感や…不安






人は誤魔化せても


自分の事は誤魔化せない








リョウキの家族と

仲良くなればなるほど




私はそんな不安を


募らせていた

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