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Best name ~ 追憶 ~

第7章 ホントのキモチ・・・

『んぅ・・・っ』


『大丈夫か?…痛い?』






『ぅぅん・・・あつい』


『どこが?(笑)』






『そ・・・そこ…が』


『ソコじゃわかんないだろ~?(笑)』





『こ・・・ここ』


『クス・・・ど~こ?(笑)』





『ぉ・・・オナカの・・・下』




『ふふっ・・・』








こんな時のリョウキは

一番近くにいても

ほとんど・・・しばらく

じっと堪えて

動かないでいてくれる






〃リョウキを不安にさせた・・・〃




笑いながら…お仕置きだなんて
冗談(…多分?)を言うリョウキ



だけど・・・そこには
本音だってあるはず



私にこそ言わなくとも
きっと…あるはず




思えば私…出逢った時から
リョウキに心配や不安を
どれだけかけたか計り知れない



過去の出来事から
立ち直り切れずに

滅茶苦茶だった
出逢った頃の私…

苦しい事件があって
自分の命からも逃げようとした私…

一緒にいる未来を考えて
互いの両親と対面すれば

私の両親に会う時には
それはもう…彼をとんだ目に遭わせた私…

私は…彼の家族には
現在進行形で
こんなにも良くしてもらっているのに




振り返れば・・・溢れる溢れる

彼に苦労をかけ

不安にさせた・・・数々の出来事




それでも・・・この人は

一度も背を向ける事もなく




怯むこともなく

盾になるかのように






いつも・・・どんな状況にも

立ち向かって来てくれた






そんな彼を

この期に及び

まだ不安にさせてしまうんだ…私は







『ごめんね・・・リョウキ』

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