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Best name ~ 追憶 ~

第8章 過去・・・未来・・・そして今


『千葉くん・・・うん

私も・・・会いたいな』






過去に・・・捕らわれて


怯えて生きるのは…やめよう


本当に・・・終わりにしよう




過去から逃げて

背を向けて…相手を避けて

そんな生き方は…もういやだ






〃今〃を一生懸命生きれば

また〃未来〃がある






〃過去〃は…恐いものなんかじゃ

きっと、なくなる





何より…かつての友人たちが

そんな私を受け入れようとしてくれている




それを…私の方から

拒む理由なんて

どこにもなかった









『~~・・・良かった』






『千葉くん・・・』







『良かった…~~マジで良かった!!』






千葉くんは…よく見ると
おでこに汗を滲ませていた

力が抜けたように
屈託なく笑って

さりげに汗を脱ぐっていた






『千葉くん・・・ふふっ

千葉くんでも…緊張とか

するんだね♪(笑)』






『俺でもって何だよ?!〃でも〃って(笑)』





『ふふ・・・だって(笑)』







『ま…そゆことだから片瀬!

俺が~…計画してアリサ達に連絡する』





『うんっ…』





『片瀬、ほら食えよ冷めちまうぜ

~~デザート食うか?

奢るぜ♪・・・あ、今度こそ?(苦笑)』






『ふふふ・・・うん♪』





緊張の汗を拭いながら
話題を変える千葉くんを前に


私は冷めかけたハンバーグを
ゆっくり噛みしめながら…最後まで食べた

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