Best name ~ 追憶 ~
第9章 本当の姿・・・
『リョウキ~~?』
〃ゲッ・・・〃
なんか咄嗟にそう思う
不意討ち?
『は・・・はぃ?(汗)』
つい傍観してたオレは
咄嗟にマヌケな生返事をする
泣いてるアイルを抱き締めて
頭や背中を撫でてる母親が
再びオレを・・・ロックオン(苦笑)した
『最初(ハナ)っから嫁ちゃんに
要らぬ心配や苦労かけてるようじゃ
ダメダメよあんた~・・・
夫婦と言えど他人
家族と言えど別々の人間だからね
〃言わなくてもわかるだろう〃
〃伝わってるだろう〃
じゃダメなのよ
それは、あんたたち
どちらにも言えること
ちゃんとお互いを…理解することは
努力の積み重ねだから
そういう努力を…忘れずにね』
『・・・、・・・あぁ』
経験者は語る
だけど母親のそれは
なんとも・・・重みの違う言葉だった
『今後この子を
要らぬ苦労で悲しませたり
泣かせる事は、お母さんは許しません』
『・・・あぁ、天に誓ってしないぜ』
半ばヤケクソ…でも本音で
オレは返事をした
『ふふ…リョウキあんたさっき
先走って〃勘当騒ぎ〃起こしかけたけど
もしも、そういう事が今後あれば
こっちから…
スッパリと
あんたを勘当するからね』
『クス・・・あぁ、上等だよ』
我が親ながら強烈だぜ(笑)
『ちょっとちょっと…~お母さん…
あまり暴走するんじゃないよ…まったく』
斜め後ろから親父はうろたえてるし(笑)
『嫁にもらうなら…それくらいの
責任感と覚悟を持て、って
そう言ってるのよ・・・』
『ぅ・・・ウホン……』
親父・・・弱っ・・・(苦笑)
『ふふ・・・あぁ、肝に命じるぜ(笑)』