Best name ~ 追憶 ~
第9章 本当の姿・・・
改めてそう言うと
リョウキは腰を落として
私の目線に合わせて向き合う
『っ・・・う・・・っ』
『クス・・・アイル、返事は?』
『ん・・・、・・・~~』
『返事・・・♪』
目の前のリョウキの表情(カオ)が
あんまり優しかったから私・・・
涙と色々とで言葉が出なくて
『ょ・・・よろ・・・よろ、よろ』
『ぷ・・・・・・ヨロヨロ?(笑)』
『よ・・・・・・喜んで』
やっと・・・言えた
『ふふ・・・・・・手、出して』
『・・・』
リョウキは微笑むと
小さな箱から指輪を抜き取り
私の左手をとると
薬指に・・・そっと
キラキラ輝くダイヤモンドの指輪を
つけてくれました
『ぴ・・・ぴったり』
『ふふ・・・だな?♪』
『ぉ・・・重たい』
私には…もったいない
キレイな…大きなダイヤモンド
『たまには…〃目立つもの〃も
良いんじゃないかと思ってな?(笑)』
『ありがとう・・・
ありがとう・・・リョウキっ・・・』
私は…左手をかざした
『アイル・・・オレと・・・
ずっと一緒にいてくれ・・・』
大好きなリョウキの
大好きな笑顔・・・声
包み込むようなぬくもり
『はい・・・よろしくお願いします・・・』
私は…もちろん
迷わず応えました