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Best name ~ 追憶 ~

第10章 私の家族

『イデデ…っ・・・おい?!』

『フフフフン・・・♪』





ニッコリ・・・?

お義母さんが行動とは裏腹な笑顔で
こちらに微笑むと


バタン…


リョウキを連れて姿を消しました



『???』



『あーぁ、地雷踏んだな(笑)リョウキ
・・・ぉ~笑った♪ヨシヨシ~~』

『ウホン…ウホン…』



苦笑いのケイゴさんとお義父さんは
再び双子に夢中に



・・・・・・なっていると








『リョウキ、あんたねぇ…』





『チッ、役に立たねぇなぁ~母さん…

あんだよ?!一々ムキになるなよな?!

ネチネチ言うなよ?!性格わりぃぜ』






『お・だ・ま・り!!

まっっっったくあんたは

こりないわねぇ!言わんこっちゃない!』






『?!』




『そりゃ身内が手伝いにでも来れば
あんたは楽よね??

別にいくらでもやるわよ
でもねリョウキ?

アイルちゃんの立場になって考えなさい
只でさえ初めてのお産で

不安もいっぱいで
それも二人も産んだばかりなのよ?!

体力も十分に回復しないうちに
大忙しの育児が始まるってのに!』





『だ…だから、手を貸してくれって…』






『あ~もぉ!バカ息子っ(泣)

そんな体もクタクタな時にね
手伝いだろうがなんだろうが
〃姑〃がいてごらん

嫁の立場のアイルちゃんが
結局なにかと気を遣うの!

知らぬ間に気疲れまでして
体を休めるどころじゃなくなるのよ

仲良くしても何でも
そればっかは仕方がないの

少しはわかりなさいリョウキ!』




『う・・・(汗)』






なんて・・・息子…

新米パパのリョウキに

たっぷりお説教をしているのが










すみません・・・お義母さん







・・・筒抜けでした(笑)












『それじゃ♪アイルちゃんまたね

ホントに困った事があれば何でも言って?

まずは二人で協力して頑張ってね♪』









お義母さんは(筒抜けとは知らず)

なに食わぬ顔で戻って来ては

お義父さんとお兄さんを連れて

笑顔で帰って行きました

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