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私は…両親からもらった

〃愛留〃という

奇妙な名前が、大キライになっていた。




両親からもらった、ということ
そして…その込められた意味…。


両親にも見捨てられ
愛されず…誰にも……。


今の…こんな私に分不相応で
ヘンテコな

〃名前負け〃したような…ナマエ…。

ヘンな……ナマエ。







自分のせいであろうにも関わらず

私は…自分が思っている以上に
両親の離婚がショックだったのかもしれない。


みえない心の痛み…


人に知られたくない心の傷は


隠せば隠すほど
ある時ドカンと、ヘンな形で出てきては
私を苦しめた。




私の心は……


思った以上にボロボロだった。





精神状態が……メチャクチャな私…





こんな自分……本当に、イヤだ。




人に迷惑かけて、困らせて



こんな自分…情けなくて、恥ずかしくて
大キライだ。





ソウタさんにも
これ以上、迷惑はかけられない。






翌日の早朝…

小さくまとめた最小限の荷物を片手に
こっそりと１階におりる。











カチっ……。









〃！？…〃








突然、廊下が明るくなった。











『ふぁ～…随分 早起きだナァ…？

んだぁ？こんな時間に～…

どこ行くってぇんだぁ？』









ソウタさんが……立っていた。