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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

「ねぇ…アンタ、何したの?」



『・・・』



審判が下って、更正施設に送られた私は
6人ほどの相部屋に入れられた。



お決まりのご挨拶?なのか

いかにもつっぱってそうな
いわゆるヤンキー風の女の子が一人
私に話しかけてくる。





決められた作業を終え、部屋に戻っての時間

私は一人、部屋の隅っこで
膝を抱えて座っていた。




無心……というか、ただそこにいた
という私は
何も考えず……考えないように過ごしていた。



……無口……だったことだろう。





人を見た目で決めつけるのは良くないけれど

目の前にドカっとしゃがむその子に
少し……ビクっとした。




〃……いじめられたりとか…するのかなぁ…〃



なんて…

一瞬思ったけれど

何もかも、どうでも良くなっていた私は
ボーっとしていた。


…そんな私に







ガツッ…








「シカトこいてんじゃねぇーよテメっ!!」






ヤンキーが本をぶつけてきた。






〃こういうのはマズイのか…めんどくさい…〃





事情はみんな様々だけれど
罰を受けてここにいる…

反省しなければならない場所……




なのだけど


こんな自由時間になると女の子たちは…


…まるで女子校。






たまっては女子トーク。






私をのぞいては。

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