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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

『アタシ、ミカ!ヨロシクっ』


『・・・』



次に近付いてきたのは


今風な…ギャルっぽい
少しハーフ顔の女の子。






「そんなヤツほっときなよミカ~」

「根暗がうつるし!」


女の子たちが口々に言う。



「てかソイツ…殺人未遂だし~
カレシ、ぶん殴ったとかなんとか?」


「え!?マジ!?
こんなオジョーみたいなのが!?
うっわ~~」



『・・・・・』




べつに…本当のことだし

そうでなくても一々反論する理由も
その気も起こらない。



私は、ただただうつむいて
膝を抱えていた。



その場が、私の吊し上げのような空気になる。




『ふ~~ん…?』




ミカも口を開く。





べつに…好きに……言ってればいい。








『アンタ……さ』


『・・・』













『なぁ~~んで〃トドメ〃ささなかったのよ!!
ミカならゼッタイにぃ~~!

って、それマズイのかぁ♪
なんつって~~♪』






……。





……おかしくも、ないことに…





ドドっと女の子たちから笑いが起こる。







『あ~ぁミカ、マジついてない~
たかが万引きとエンコでブチ込みとか~最低』







……たかが……って…。




「どんだけ!?やりすぎてブチ込まれたんだろ
ミカ~!!」


『そっちだってぇ~~!』









話題は


私からそれてくれた。


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