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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第14章 大野智の事情②

花音と俺の現在の立ち位置は
カウンターテーブルに
人一人分の距離を空け
横並びに座っている。

「40前の女をからかわないで」
「俺と大して変わらない」
「バツイチだし」
「だからなに?」

俺は一言一言発する度に
花音との距離を身体ごと縮める。

「ポッコリお腹だし」
「それから?」
「わがままだし見栄っ張りだし
でも極力嘘は付かないようにしてるけど」

はて?

それ……どこかで聞いたような……

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