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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第14章 大野智の事情②

「そういうタイプ嫌いでしょ?」

……あれだ。

数年前の雑誌の取材。

俺の苦手とするタイプ。

「好きだよ」
「……え?」
「好きな女性限定だけどね」

花音だったらわがままだって
見栄っ張りだって構わない。

それに……

俺のことを知ろうとしてくれていたんだ。

「智……」
「こんなに花音を好きにさせといて
今さら突き放すようなこと言うなよ」

もう虫一匹入れないほど
花音と俺の距離は縮まっていた。

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