テキストサイズ

もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第2章 櫻井翔の事情①

俺は無言で電子マネーを差し出す。

『ピッ……』

精算終了。

彼女から袋を手渡され
彼女の「ありがとうございました」を
耳にしながらコンビニを後にした。

なんか俺……振り回されてない?

アイドルの俺が片想いの女の子に。

「はぁ……」

そりゃ溜め息も出るわ。

なにやってんだ……俺。

寒さを凌ごうとジーンズのポケットに
手を入れて気付いた。

……無い。

電子マネーが無い。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ