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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第2章 櫻井翔の事情①

悩みに悩んだ挙げ句
靴下に貼るタイプのカイロと
額に貼る冷却シートを手に持ち
彼女が佇むレジへと向かった。

「いらっしゃいませ」

彼女の少し掠れた甘ったるい声も好き。

『ピッ……ピッ……』

店内に広がるバーコードを読み取る音が
俺の緊張した心臓音をかき消すようで助かる。

「777円です」

おッ!……スリーセブンッ!

ここからの展開を予期するような……

「あの……777円なんですけど……」

苛ついた表情で会計を催促されてしまった。

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