テキストサイズ

もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第4章 大野智の事情①

角を曲がると【OPEN】の札が掲げられた
ガラス張りの店が視界に飛び込み
匿ってもらおうと一か八か入ってみた。

『いらっしゃいま……えぇッッ!?』

俺を見て驚いた女主人に
匿ってほしい旨を伝え
閉所恐怖症の俺だが
そんな悠長なことも言ってられず
目についたキャビネットに身を隠した。

息苦しかったが
女主人と追い掛けてきた彼女たちの会話を
キャビネットの扉越しに
聞き耳を立てていた。

女主人の交わしは鮮やかでもあったが
面白く笑ってしまいそうだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ