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何が狡い？

雅紀は何でそんな顔をする？

「まさ…き…？」

「ああ、もうダメだって…！」

訳が分からないまま、雅紀が腰を打つ

より深い処を強く突かれ、また俺は何も考えられなくなった


「ああ…っ」

中を突かれながら自身を扱かれ、口からは意味のなさない単語しか出ない

「かず…、イケよ…っ」

唇を奪われ、舌を絡められる


溶ける
全身が溶けていくようだ


「………っ！！」

漸くホントの絶頂を迎えた俺は、その叫びを雅紀の口の中に奪われたまま

全身を痙攣させて、欲を全て解き放った

「…っ」

その瞬間にキツく雅紀を締めつけ、雅紀もまた
息を詰めて俺の中を熱で満たしていく


腹の中が熱い

だけどそれは何故か不快じゃなくて

俺の上に覆い被さる雅紀の重みと共に、妙な安心感を俺にもたらしていた


互いの荒い息遣いだけが響く

汗だくでベタベタする身体を持て余すけど、雅紀ががっしりと俺を抱き締めて離さない

なんだよ、これ

今まで、終わったらさっさと後始末してたのに