
TIME is MONEY
第1章 scene Ⅰ
マジでやめて
そんなとこ、触られるなんて冗談じゃない!
「キツいんでしょ?」
「ちが…っ、んあっ!」
笑いながら擦られれば、それでなくてもこんな状態なんだから刺激が強すぎる
「じゃあ、このままでいいんだ」
雅紀は雅紀で、中途半端にソコを指で辿って
…もどかしい疼きに知らず腰が動いてしまうのを止められない
「…どこまで耐えられるかねぇ」
相変わらず手は頭上で抑えられたまま、中心を触っていた手が上に上がって顎を掴む
ー…また、キスされる
なけなしの理性で、再び雅紀の顔に唾を掛けた
これくらいしか、抵抗の術がなかった
「マジで…お前、ムカついてきた」
自分で、雅紀を更に煽った事に気付いたのは
掛けてしまってから
雅紀の目に、怒りが灯る
……何か、抵抗の仕方間違えた気がする
「や…あの、これは……」
今さら取り繕っても遅い
俺は完全に墓穴を掘ってしまった
「何も考えらんないくらい、イカせまくってやるよ」
ー…覚悟、しな
怒りを抑えた響きで囁かれ、噛み付くように唇を奪われた俺は
それが離れる頃には息をするだけで精一杯になってしまった
