TIME is MONEY
第1章 scene Ⅰ
内壁を雅紀の指が探るように動く
体験した事のない感触と違和感に何も考えられなくなった
「抜け…って…!やめ…っ」
快感なんてあるわけがない
今感じてしまってるのは前だけだ
そこだって、雅紀が手を離せば後ろの違和感ですぐ萎えるに決まってる
「だいじょーぶ、後ろでもイカせてやるから」
まるで俺の心の内を読み取ったような台詞
“何言ってんだよ!“ って返そうとしたけど
「っあ…っああ…!!」
より圧迫が増して、言葉が出せなくなった
ー…ソコに指を増やされたから
内壁を苛む2本の指がバラバラに動かされる
だけどそこに雅紀の言う “快感“ なんて存在しない
「くぅ…っ!抜け、て…や、め…っ」
「まーまー」
何か探すような動きを見せる指
狭いソコを押し広げるそれは、苦しさしかなくて
“いい加減にしろよ!“ って僅かに残った力で雅紀を蹴ろうとして
「ひぁ…っあああ!!」
今までにない刺激が、内壁から押し寄せて
全身が大きく震えてしまった
「あ、ここか」
雅紀が嬉しそうに言ってから
「…ここで、イカせてやるよ」
低く、耳許で囁いてみせた