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MITO

第3章 特別割り込みストーリー

 茶髪の男が、こちらを見ている。


 水戸さんは、とりあえず手を振ってみた。


 だが、茶髪は、会話の間に相手の男性にこう言った。


「やりますね。ところで、あそこにいる気持ち悪い女は、ウイルス感染者でしょうか?」


 ガァーーーン!!


(フ^ァ゚ン゙タ゚ジー〈酷い、気持ち悪いて……〉)


 水戸さんは、落ち込んだ。落ち込んだついでに、鹿肉を頼んだ。


“ズズズズズズ……”


 遠くから微かな地響きがあったような気がした。


 なにがあったのだろう。


 すると、あの男性二人が揃って声を上げていた。


「えええええぇぇぇーーーっ!! なんですってえええぇぇぇーーーっ!!」


 茶髪の男がうろたえだす。


「滝さん!! どう間違ったら、送信完了とミサイル遠隔発射との誤作動をおこすんですか!?」


 ミサイル!? えっ、ここは、いまなにが起こってるの!?


「お待たせしました。鹿肉の塊です」


『ぶぃ゚(おおきに)』


 相手の男性の話によれば、とんでもないウイルスが、そのミサイルによってバラまかれたようである。



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