テキストサイズ

MITO

第3章 特別割り込みストーリー

「これを持っていれば安心だ」と、滝と呼ばれる大食いの男が、ポケットから赤い布キレのようなものを出して、鼻に押し当てている。


 よく見ると、それは赤い女性用のパンツ。


 あまりの気持ち悪さに、水戸さんは、口から茶色い汁を吐いた。


 信じられなかった。喫茶店という公共の場で、どうどうと変態行為を行うなんて……。


 でも、これは、いったいなんなのか?


 なにが起こってるのか?


 水戸さんには、理解出来なかった。


 その時だった。



『ヴィーーン!! バリバリバリ!!』


 なにかの機械音と共に、喫茶店の扉が破壊された。


『ヒ~マ゚ヷリ゚(なに? 怖い)』


 茶髪が顔をひきつらせている。


「た、滝さん、赤いパンティどころじゃないですよ」


 ついに扉が破壊された。そこには、目の焦点があっていない、腐った顔をした看護師がチェーンソーを持って立っていた。


 店のマスターは驚いて、裏口から逃げる。


 え!? お客さんはどうすんの?


 だが、すぐにマスターは、戻ってきた。


 化け物となって……。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ