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君を好きにならない

第6章 アイツ



『こいつが酔ってるのか酔っていないのか
そんなのも分からないほど
俺は酔ってたんだ

だから
冗談つもりが

つい…

「っ…せんぱ…っん…」

俺は
頭がクラクラするほど
舌を舐め合い……』


ん?


「真琴」


「はい」


「先輩目線にしたのか」


「ダメ…ですか?」


「いや、いいんじゃねーか?
後輩は酔ってて
何されてっか
分かんねーくらいってテイだろ?」


「はい」


「最後のこれもいいじゃないか。

…『目が覚めるのが
怖いと思いながら
俺は身体を寄せて眠りについた』…

次の章にいくには
最高だな」



「よかったァ…」


「先輩目線も
良く書けてるな。
先輩役やってねーのに」


「できれば
先輩役もやってから
書きたかったんですけど
なんか降りてきたみたいに
筆が進んだんで
そのまま進めてみました」


「そーゆー時はそれでいいさ。
ほんじゃ、まだ手直しするなら
続けてやってろ。
飯作ってやるから。
それから、約束のケーキな?」



「ありがとうございます!」

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