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君を好きにならない

第8章 真実



「結局・・

やられてる・・」



真琴はそう言いながら
両手をソファーに
手をついたまま目をぎゅっと閉じ
何かを必死で
我慢してるような顔をした


やべぇ


ほんとに
俺の我慢も限界


「お前が書いてる小説の二人も
こうなるんじゃねーのか?

結局先輩が
我慢できなくなるんだよ。

もどかしくて

もっと
ヤリたくなるんじゃねーのか?」



「わっ・・えっ・・」


自分が固くなったのを
真琴に知られたくなくて

俺は
真琴の身体を押して
自分から離れさせた



「真琴、テーブルに向って座れ」


「・・はい・・」


真琴は
やや前かがみで股間を抑えながら
俺に背を向けて
胡坐をかいた


「・・向井さん」


振り向いて
俺の名前を呼ぶ真琴は
まるで
『キスして』
とでも言ってるようで

頭がおかしくなりそうだ


「いいから黙ってろ」


俺は
その真琴の後ろに座って
真琴の背中から腕を回し
股間を抑えてる
真琴の手を握った


「あっ・・僕・・」


その手を握ったまま
ゆっくり上下に動かすと
真琴は背中を丸めて
小さく首を振った


俺に触ることはできなくても

やられるのは
慣れてるだろ?


「お前が振り向けば
キスもできるし
俺は左手でお前の乳首だって触れる

お前が
後ろに手を回せば
俺のも握れるんだ

けどな

先輩は
そんなことさせないで
攻め続けるんだよ


多分な」



「あっ・・」



真琴の手越しに与えてる
刺激を速めると

真琴は
小さな声を漏らして
少しだけ俺を振り返った


それと同時に
真琴の手をどけさせ
ハーフパンツの上から
完全に固くなったソレを
直接触ると

真琴は
目を細めて「うっ・・」
と、声を漏らした



「どうする

もう・・やめとくか?」



「・・・」



葛藤してるんだろう


真琴からの
返事はなかった


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