君を好きにならない
第1章 へぇ〜 平塚真琴さんって 真琴くんだったんだ〜
《BAR slow》
「てな訳でさ
そいつに金貸すことになったんだ」
「やだぁ〜
そんなことしないで
あんたんちに
一緒に住めばいいじゃないの
光熱費かかんないし
ちょうどいいじゃない?
色々と」
「馬鹿言うなよ
仕事してる間だけでも
我慢すんの大変なのに
四六時中一緒にいたら
たまんねーよ」
「あはは
そーよね〜」
それは嘘じゃなかった
けど
他にも理由はあるんだ
「あ、そうだ
こないだの若い男
あれから顔見せたか?」
「ううん、来てないわね」
「そっか」
「やっぱり気になるの?」
「そんなんじゃねーけど」
「けど?」
「危なっかしくて
気になるだけだ」
「ふ〜ん
もし来たら何か伝言でも?」
「ねーよ、そんなもん」
あいつを見てたら
真琴を思い出す
真琴に触れられないなら
あいつでも
…いい
抱きしめて
添い寝するだけでも
かまわねぇから
連れて帰ればよかった
あいつに会った
あの夜
眠れなくて
そんなことを考えてたことを
俺は思い出していた
「てな訳でさ
そいつに金貸すことになったんだ」
「やだぁ〜
そんなことしないで
あんたんちに
一緒に住めばいいじゃないの
光熱費かかんないし
ちょうどいいじゃない?
色々と」
「馬鹿言うなよ
仕事してる間だけでも
我慢すんの大変なのに
四六時中一緒にいたら
たまんねーよ」
「あはは
そーよね〜」
それは嘘じゃなかった
けど
他にも理由はあるんだ
「あ、そうだ
こないだの若い男
あれから顔見せたか?」
「ううん、来てないわね」
「そっか」
「やっぱり気になるの?」
「そんなんじゃねーけど」
「けど?」
「危なっかしくて
気になるだけだ」
「ふ〜ん
もし来たら何か伝言でも?」
「ねーよ、そんなもん」
あいつを見てたら
真琴を思い出す
真琴に触れられないなら
あいつでも
…いい
抱きしめて
添い寝するだけでも
かまわねぇから
連れて帰ればよかった
あいつに会った
あの夜
眠れなくて
そんなことを考えてたことを
俺は思い出していた