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君を好きにならない

第11章 一筋の涙


「あ、向井さん」


「ん?」


「最近また帰り遅いですね」


「あ~・・そうだな」


マサシとは
昨日飲みに出かけただけだが
最近Slowにも
よく行ってるからな・・


「たまには
僕ともご飯食べて下さいよ。
一人で食うのつまんねーし」


俺を
口説いてんのか?


と言いたくなるほど
スネた真琴が
可愛くて仕方ない


「あぁ、そうだな。
早く帰れそうな時は
連絡いれるよ」


ブーーー・・


その時
また俺の携帯が震えた



多分マサシだ


真琴が側にいるから
俺はなんとなくLINEを無視して
ソファから腰を上げた


「さ、もう準備しねーと遅れる。
今日もちゃんと何か食えよ、真琴」


「はーい」



洗面所に向かいながら
携帯をチェックすると

LINEはやっぱり
マサシからだった


『返信いりませんから
勝手にLINEしてるだけなんで』


と。




それから俺は

マサシとよく

飲みに出かけるようになっていったんだ




多分



真琴への愛情を

薄めるために

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