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君を好きにならない

第12章 好きにならない


寝室のドアが閉まる音を聞き
俺は冷蔵庫と
ゴミ箱を確認した


最近
仕事の会食や残業で
家で食事することはまれで
ゴミ出しも真琴任せっきりだった俺は
真琴の食生活を
全く把握していない

数週間前までは
しっかり食べてる様子だったから
大丈夫だと思ってたんだが・・。


確か
ゴミの日は3日前

それにしては
ほとんどゴミも溜まってないし
弁当の空き箱も
見当たらない


あいつ…食ってないんじゃ…


軽い寝不足で
横になりたい気分だったが
俺は財布を手に取り
玄関へと向かった


また
病気にでもなったら
元も子もない


麻婆豆腐か?

いや

鍋がいいか…



俺は
真琴が目を覚ました時に
食べさせるものを考えながら
スーパーに向かった

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