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君を好きにならない

第16章 脱げよ


それから俺の目が覚めたのは
真夜中だった


あぁ…

寝ちまったのか…


半裸状態で
布団に包まれてた俺は
手探りで真琴を探したが
どうやら
真琴は居ないらしい


眠い目をこすりながら
スウェットをはいて
Tシャツを手に取り
俺はリビングに向かった


あぁ…やっぱり。


真琴は
リビングでパソコンに向かっていた


「起きてたのか?」


声をかけると
真琴は振り向きもせずに
答えた


「うん」

カタカタカタカタ…


さっきまで
あんなに甘えてたクセに
俺の顔も見ないで
執筆に夢中とか

ほんと


猫。


「俺、明日早いから
このまま寝るな。
シャワーは朝浴びるよ」


「…うん…」


カタカタカタカタカタカタ


仕方ねぇ。


ちょっと相手してもらいたかったけど
あきらめるか(苦笑)


俺は
「無理すんなよー」
とだけ声をかけ
また布団に潜り込んだ

ヤベ…

すぐ落ちそう


微かに感じる
真琴の匂いに包まれながら

俺は
あっという間に
眠ってしまっていた

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