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君を好きにならない

第2章 真琴!死ぬなよ!


『ピロン…』


ん?


猛スピードで
仕事を片付けていると
昼過ぎ
真琴からLINEが届いた


『アパートに戻ります』


え?…

何言ってんのこいつ


手を休めて
俺はすぐに返信


『大人しくしてろ!
今日は雨降ってて寒いから』


『パソコンないから』


また短文。


『俺が帰りに寄って
持って帰ってやるから
それまでその辺の紙使っとけ。
どうせ帰れねーぞ。
俺が鍵、持ってっから』


『すみません』


よかった

鍵、持ってきといて。


嫌な予感がして
俺は真琴の鍵を持って
出勤しいた


飲まず食わず
どころか
熱があるのに書き続けてた真琴が
今日大人しく寝てるとは
思えなかったからだ


けど
焦って真琴を部屋に連れて帰ったけど
せめてノートだけでも
持ってくれば良かったな…


他の作家の仕事をしながら
俺は
真琴が見てくれと言った
設定やプロットが
気になって気になって
仕方がなかった


あの

いつもとは
全く違う顔で考えていた
真琴の頭ん中を


早く見たいと思った

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