君を好きにならない
第4章 触ってみてもらえますか?
目が覚めたのは
もう外が暗くなってからだった
リビングに行くと
真琴はまだパソコンに
向かっていた
「まだやってんのか?」
「あ、おはようございます」
「なんだ、寝てんの知ってたのか」
「あんまり静かなんで
様子見に行ったら寝てたから」
「そうか・・腹へったか?」
「ペコペコです(笑)」
「なんんだよお前
腹減ったから俺を探しに来たのか?」
「(笑)・・まぁ・・」
「まぁいいか。
仕事頑張ってやってっから
飯食わしてやるよ。
すぐ作ってやるから
シャワーでも浴びてこい」
「はい!」
さっさと風呂場に向かった真琴の席に座り
パソコンをチェックすると
ちょうど官能的なシーンが目に入った
あ~昨日までのより
全然いいじゃねーか
かなり具体的で
感情移入しやすいな
『隙間なく瀬田の背中に身体を寄せると
俺より背の低い瀬田の腰の上に
俺の身体がフィットし・・・』
・・っ・・
あいつ
さっきそんなこと
思ってやがったのか
あ~ヤバイヤバイ
これ以上読んだら
欲情しちまう
俺は
パソコンから離れて
大きく息を吸った
真琴が帰って
あんなに寂しくて
やっぱり
このままココに居てほしいと
心底思うけど
真琴との生活は
欲情のきっかけがありすぎて
やっぱ地獄だろうか・・・