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隣は空席のまま…

第5章 敗北者に優しくない世界


「あんたも色々あったみたいだけど…私も、色々あったのよ……」



「――――そう…」





お互い…何て声をかけていいか解らないまま歩き続ける――――…



私の家の側まで行くと――――…ざわざわと、数人が私のアパートを訝しげに見ている…





「――――彩芽のアパート?」


私は、頷きなが…恐る恐る近づく…




すると、アパートのエントランスから…



見覚えのある人物が鬼の形相で何人かに取り押さえられながら表れた!



私は、咄嗟にホタル後ろに隠れた――――!




智子…ちゃん…だった――――…



え?あんなに…恐い…顔で



何で私のアパートに?






警察らしき男性が智子ちゃんを落ち着かせようと…何度も「落ち着いて、落ち着いて!」と、声をかける



そして、何処かに電話している――――…






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