隣は空席のまま…
第6章 一軒家の他人
次の日――――…ホタルはいつも通りだった
眠たそうな目を擦り朝食を食べていた
「――――ホタル…眠くないの?」
「眠いわよ!――――…でも、朝食はあんたと一緒に食べたいのよ」
食パンとコーヒーだけの質素な朝食だが…
どんなに夜遅くても、ホタルは私と一緒に朝食を食べている
「誰かと一緒に要るって実感したいのよ…付き合いなさいよ」
「――――…うん、だね」
多分…もっと他に理由は有ると思うけど
照れ隠しのようにぶっきらぼうに言うホタルに…何となく共感できた