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隣は空席のまま…

第6章 一軒家の他人


私は、下拵えをしながふと顔を上げた――――…




ふら――――…ガタッと…昨日と同じ立ち眩みに教われた




「!彩芽ちゃん?!大丈夫?」



よろめいた瞬間に後ろのキッチンにぶつかり物音を立ててしまった


その音にビックリしたマスターが声をかける




「あっ…だ、大丈夫です…すみませんビックリさせて…なんか、最近多いんですよね?

ホタルなんか過剰に反応するんですよ?」




すると、マスターは少し眉をひそませ…「だろうね――――」と、口を開いた




“だろうね――――”?




「――――…ホタルは眩暈が…怖いんですか?」




「――――…眩暈と言うか…何かの兆候が、怖いんだと…私は、思うよ?」





マスターは、キッチンに置いてある椅子に座ると…



話してくれた



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