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隣は空席のまま…

第7章 ホタルの叔父


マスターも、小笠原さんとはその件に着いて…何度も話したと言う――――…だが…



小笠原さんの心は…折れたまま…



元には戻らなかった




ホタルは…


咳き込み苦しそうに息をする叔父を苦々しい気持ちで毎日見ていたに違いない



それでもホタルは、いくつもバイトを掛け持ちして――――…



小笠原さんが、「やっぱり、治療する!生きたい!」



と、いつでも言うのを……お金を貯めながら待った




しかし、ある日



「――――最近、立ちくらみがおおくてなぁ」




と、言ったのを最後に――――…小笠原さんは…意識を失い



そのまま見慣れた病院に搬送され――――…



その、1ヶ月後…息を引き取った





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