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隣は空席のまま…

第7章 ホタルの叔父


涙を流すのは…久しぶりだった



あんなに泣いたのだから…もう、涙なんか枯れてしまったと思っていたのに…



「小笠原さんって――――…超能力者だったんですかね?」




マスターは、笑いながら…再びキッチンに向かった



「お喋りし過ぎましたかね?さ、準備を急ぎましょう――――」




「はい――――」






玉子サンドは、小笠原さんも好きだったと作りながらマスターが教えてくれた…



今日も玉子サンドは売れていくが



作る度に誰かを思い出す――――って事は…誰も知らないのだろう…




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