テキストサイズ

隣は空席のまま…

第8章 不安と天秤


就活を、続けながら


健康診断の予定を入れる――――…




目眩は頻繁に起こるが…体が不調と言うわけでは無い



喫茶店のバイトも楽しいし、玉子サンドが上手く作れた時は気分がよかった



最近、カツサンドも限定で出してみた!


なかなかの評判でマスターも早く作っておけば良かったと今更感を滲ませていた




「彩芽ちゃんは、仕事を覚えるのが早くて助かるよ!私も、腰が痛くて長時間立って居られないから…」



「マスターの腕にはまだまだだけど…珈琲煎れるの楽しいです」



最近は、カウンターに立つ回数も増えて定連さんに顔を覚えてもらったりもしていた



「彩芽ちゃん、明日は健康診断ですね?」


「あ、はい。明日ホタルが夜は休みだから昼はここを手伝うって言ってくれました!」




「助かるよ」




明日は、予約していた健康診断の日



体調はすこぶるいいのだから、気楽に行って来ると、マスターに私の煎れた珈琲を差し出す




「――――…うん…まだまだだですね」



「厳しいですね…」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ