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隣は空席のまま…

第8章 不安と天秤


産めない――――…産みたい…



産みたい…産めない――――…





理想と現実のシーソー思考は永遠と続きそうで



私は、どうしようもなく怖かった




怖くて…体に力が入る




すると――――…下腹部辺りが“キン”と、痛みだす






「!?――――…あっ、ごめん…」




私は、そっとそこに手を置くと…小声で謝った










「――――・・・バカね…彩芽は…」




ホタルの優しい声に…私は体が固く緊張していたのだと気がつく





「――――…産みたいんでしょ?」












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