隣は空席のまま…
第10章 壁の大きさ小さ
今日は、バーの定休日で1日暇をもて余していたホタルは、私の帰りを玄関で迎えてくれた
「お~そ~い~!今日は、私の手料理奮発dayなんだから!もっと早く帰ってきなさいよね!」
「ごめん、ごめん!明日の仕込みを今日済ませてきただけだから!」
私は、可愛くすねるホタルに軽く謝るとキッチンに向かった
キッチンには、季節の野菜たっぷりのポトフとほうれん草のキッシュが出来上がっていた
「今日は、暇すぎてパンまで手作りしちゃったわよ…」
「///ヤバイ…美味しそう…パン?作ったの?どんどん料理上手くなるね…ホタルは」
食卓の上には、パンとサーモンのカルパッチョがスタンバイされ…本当に私の帰りを待ち構えていたようだった
「お腹すいちゃった~!食べましょ?」
「うん」
私は、手を洗い――――…そのまま食卓に座った