隣は空席のまま…
第10章 壁の大きさ小さ
「――――誰…このイケメン…?」
智子ちゃんは、ホタルを見ると眉を寄せた
「――――…彼氏?彼氏ですか?」
私は、答えられなかった…
ホタルは彼氏ではない…本当の事を言った方がいいのだろうか?
「――――…また、言えない関係の男ですか?先輩――――…それは…もう、病気ですよ!」
答えを一瞬躊躇った事で…智子ちゃんの私を見る目が更にキツく鋭くなる――――!
「病気…?」
「ええ!!病気!2番目女の病気ですよ!!誰かのモノじゃないと――――満足しない!病気ですよ!!」
私はその言葉に殴られ様なショックを受けた――――…
2番目…女
人のモノじゃないと…満足出来ない…
怖かった――――…
本来の私は――――…そうなのかも…