隣は空席のまま…
第11章 自分の在りかた
数日間…
ホタルの事を意識してぎこちない生活をしていたが…
「バカなの?意識して何か変わるの?本当にバカね!」
と、ブランチを食べながらホタルに言われ…
イラッとしたのをきっかけに…
私の挙動不審は収まった…
ホタルは、今まで通り私と接してくれたけど…
答えは出さないといけないのだと…
改めて実感した
「――――…ねぇ…勇ちゃんは…どう思う?」
喫茶の休憩中…
私は…膨らみ始めたお腹に話しかける
妊娠5ヶ月に入った勇ちゃんは…順調に育っている
写真を見て――――…涙を流していたホタルに…
早く…勇ちゃんを会わせてあげたいな…
優しく撫でると…マスターがノンカフェインのコーヒーを私に差し出す