隣は空席のまま…
第11章 自分の在りかた
このまま――――…
ホタルの気持ちを受け入れて…本当にいいのだろうか…
ホタルはいずれ…後悔はしないだろうか?
その日――――…明日の下ごしらえを済ませ…
家に帰ると――――…
玄関で夜の店に出る支度をしているホタルと鉢合わせになった
「あら、彩芽!今帰り?お疲れ様~私はこれからだけど…ちゃんと戸締まりして寝なさいよ!」
「う…うん――――…」
――――チュッ!
「///はっ?!えぇ!!」
返事をした私にホタルが不意打ちで唇にキスを落とす!
慌てて身構えた私に、ホタルは大爆笑した
「アハハハハ!彩芽~!行ってきますのチューよ!ファイティングポーズはひどいじゃない!?」
「だって!だって///いきなり///キスするから!?」
小鳥が啄む様なキスだったが…
ホタルのフニッとした唇が私に電流を流す!!
「ふふふ、こう見えて…私ってば肉食系だったみたいよ!」
「///バカ!早く行きなさいよ!」