隣は空席のまま…
第12章 握る手――…それは
「――――…ホタル…」
私は目の前に男の姿で座るホタルを見つめる
言いたいことがあったのだ…
「///私――――…ホタルを好きで…いいですか?
私と…お腹の勇ちゃんを…愛してくれますか?」
「――――もちろん…
彩芽を愛して、愛されたい!!
そして、私は……勇ちゃんのパパになりたい」
ホタルは私の目を真っ直ぐ見つめ
そう、答えてくれた
「///ホタル…ありがとう
私――――幸せで怖いわ――――…」
「彩芽は本当におバカさん、“幸せで怖い”なんて!最高の誉め言葉なんだから!」